歯周病治療

歯肉が腫れてぶよぶよ… 咬み合わせも合わなくなってきた

咬み合わせや全身疾患なども考慮し、包括的な治療を行います!

Before

After

歯肉の腫脹と咬み合わせの不調和を訴えて来院された患者様です。全顎的に浮腫性と線維性の混合型の腫脹が認められます。
線維性腫脹は、カルシウム拮抗薬服用による副作用です。また糖尿病、腎不全と重篤な全身疾患が認められます。
プラークコントロール、全顎スケーリング・ルートプレーニング、虫歯治療、歯の根の治療、歯周外科治療、矯正治療を含む包括的治療を行いました。
薬剤の変更を行うことなく歯肉の炎症状態は改善され、咬合も安定し、メインテナンシビリティーの高い口腔内環境を獲得することができました。

岩野歯科クリニックの歯周病治療のポイント

Point01

歯周病の専門医・指導医が
治療を担当いたします

岩野歯科クリニックの院長、岩野義弘は日本歯周病学会認定「歯周病専門医・指導医」の資格を有している「歯周病(歯槽膿漏)治療のスペシャリスト」です。
日本や海外での様々な学会に出席し、歯周病に関する研究発表を行うことにより、より新しい情報の取得、および発信に努めています。
日々技術の向上と研究を行っておりますので、様々な症例に対して、適切な治療のご提供が可能です。患者様の生活習慣や検査結果を基に、数ある治療法の中から適切な処置をご提案致します。

Point02

歯周検査だけでなく
総合的な検査を行います

身体の一部である歯は、お口の中はもちろん、全身疾患とも密接な関連があります。そこで重要視されているのが全身疾患まで考慮した歯科治療という考え方です。当院では、問診時に糖尿病や高血圧などの全身疾患についてもお聞きしながら、患者さんの状態を把握に努めています。
また、歯周検査(プロービング検査)だけでなく、糖尿病検査・BMI検査・肥満と歯周炎検査・血圧測定なども行っており、疾患が見つかった場合は医科との連携も行っておりますので、安心して治療を受けていただくことができます。

Point03

歯周病管理のプロである
歯科衛生士がしっかりと管理を行います

歯周病治療は他の治療よりも「計画的な管理」「患者様のライフスタイルへの精通」「信頼関係」を必要とします。
これを達成させる為には、ドクターの経験・技能はもとより、管理を行う歯科衛生士の技能、人間性、そして患者様情報の一元管理が大切となります。当院では信頼できる歯科衛生士を揃え、しっかりとしたセキュリティのもと情報管理を行っております。
また、衛生士担当制を採用しておりますので、より一人ひとりに寄り添ったアドバイスなどが可能です。

当院には
日本歯周病学会認定衛生士
が在籍しています!

予防・歯周病治療の専門職である歯科衛生士の上位資格がこの資格です。
専門知識を持った歯科衛生士のもとで、適切な口腔管理のアドバイスが受けられますので、安心して治療をお任せください。

認定衛生士の清水は
歯科衛生士向け雑誌の記事作成にも携わりました!

痛みもなく進行し
気づいた時には重症に

歯周病について

歯周病は初期段階だとほとんど違和感を覚えないこと、また定期的な歯科検診を受ける方はまだまだ少ないことから、虫歯以上にトラブルとなるケースが増えています。放置すればするほど抜歯のリスクは高くなり、セルフケアでは十分な予防・対策が難しいので、ぜひ歯科医院でのメインテナンス習慣をおすすめします。

こんなお悩みはありませんか?

  • ハミガキすると歯ぐきから出血する
  • 朝起きた時、口の中がネバネバする
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 歯がグラグラする
  • 歯ぐきから膿が出る
  • 歯が浮いた感じになる
  • 食べ物が歯の間にはさまりやすくなった
  • 口臭があるとよく言われる
  • 昔より歯が長くなったように見える

これは歯周病の典型的な症状です。歯周病は、成人の方の約8割が罹患しているという統計があります。
そして、虫歯と異なり歯周病は痛みもなく進行していきますので、気付いた時にはもう手遅れ(抜歯)ということが多い病気です。
チェック項目に当てはまる方は、お早めに受診されることを強くお勧めいたします。

歯周病の進行度

  1. Step01

    歯肉炎

    歯肉にのみ炎症が起こっている状態です。人によってはブラッシングのときに出血することもあります。歯槽骨のは起こっていないので、こ吸収の段階で来院していただければ治療の負担も最小限で済みます。

  2. Step02

    軽度歯周炎

    歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝が形成され、歯垢や歯石が蓄積するようになります。結果的に歯槽骨の吸収(破壊)が始まってしまいます。

  3. Step03

    中等度歯周炎

    歯周ポケットが深くなり、歯の隙間が目立ってくるのが特徴です。歯槽骨の吸収(破壊)が進み、歯根の半分くらいまで骨がなくなるため歯の動揺も強くなります。

  4. Step04

    重度歯周炎

    歯ぐきの腫れが強くなり、痛みを伴うことがあります。また歯槽骨が歯を支えきれなくなり、グラつきが強くなることから食事を取るのも困難な状況です。歯の脱落リスクもあります。

当院の歯周病治療への考え方

「1口腔1単位療法」
木も見て、森も見る

歯周病は歯周病原細菌による感染症です。感染は1歯のみに起こるのではなく、お口全体に広がります。そのためお口全体の状態を把握し、全体のバランスを考えながら治療をする必要があります。
歯周病治療の最終ゴールは、プラークコントロールのしやすい口腔内環境の整備であり、それをいかに長く維持できるかが大切となります。
そのため、悪い部位だけを治療するのではなく、自覚症状のない部位も含め問題をすべて抽出した上で1口腔1単位での治療を行うことが肝心です。
「木を見て、森を見ず」ではなく「木も見て、森も見る」。この視点が歯周病治療では特に重要となります。

「咬合管理」
適切な咬み合わせの回復

歯周病によって奥歯を失うと、咬み合わせが低下し、前歯が突き上げられ、歯並びが悪くなります。
皆様は「咬み合わせが悪くなっても問題ないのでは?」と思うかもしれませんが、決してそのような事はありません。咬み合わせの問題は、歯に加わる力のバランスを変化させ、それが歯周病による歯周組織破壊を助長させる可能性があります。
また、咬み合わせがおかしくなることで肩こり、頭痛、腰痛など体の不調が出る可能性があるとも言われています。
このようなことから、当院では歯周病治療と共に、適切な咬み合わせの回復を考慮に入れた包括的治療を実施しております。

「ペリオドンタルメディスン」
全身疾患も考慮

歯周病と全身疾患とが相互に関連する(歯周医学)という考え方です。
「歯周病と全身疾患?」と思われるかもしれません。歯周病は細菌感染に伴う慢性炎症性疾患です。すなわち、体の一部に慢性的な感染巣を抱えていることになります。そのため血液を介して細菌が全身を廻り、全身の様々な病気を引き起こすと報告されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。
「歯周病=歯を失う」という理解ではなく「歯周病=命にかかわる可能性もある」という認識の転換が必要です。
信頼できる歯科医院にて、しっかり検査・治療を行う事でこれらの全身疾患の改善・予防につながるとも言えます。

歯周病と関連があるとされる疾患

糖尿病

糖尿病は歯周病発症の増加と進行に関与し、歯周病は糖尿病患者の血糖コントロールに悪影響を与えると報告されています。
重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が6倍高くなるという研究結果が出ています。
また、過去の研究より、歯周病治療により糖尿病患者様のHbA1c(糖化ヘモグロビン)を減少できたとの報告もあり、歯周病のような慢性感染症の治療は、糖尿病患者様にとって必要不可欠であることが示唆されています。

心臓病

歯周病の方は、健康な人に比べ心臓病発症の危険率が1.2~7倍高まるといわれています。
先にも述べましたが、歯周病は慢性感染性疾患です。慢性的に、すなわち持続的に感染が起こっていると、歯周病原細菌および感染により放出された生理活性物質(炎症メディエーター)が断続的に血管内に入り込みます(菌血症)。その結果として感染性心内膜炎を引き起こしたり、あるいは動脈内にアテローム斑を形成して動脈に障害を与え、アテローム性動脈硬化症を誘発したりすると考えられています。

早産・低体重児出産

メタ分析より、歯周病の妊婦は健康な人と比べて早産となる危険率が約2倍、低体重児出産となる危険率が約4倍であることが示されています。慢性感染症である歯周病により、血行性に直接歯周病原細菌の感染が起こる可能性、あるいは炎症メディエーター(サイトカインやプロスタグランシン)が血行性に子宮筋の収縮を起こす可能性が考えられています。
また、過去の研究により、歯周病の妊婦で歯周病治療を適切に施された方の早産・低体重児のリスクは、健康者と変わらないレベルにまで低減されることがわかっています。

「CT撮影での診断」で
正確な歯周組織再生療法

歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに症状が進行していき、重症化すると歯を支えている骨まで溶かしてしまいます。一度失ってしまった歯周骨は、二度と元に戻らないとされてきましたが、現在では「歯周組織再生療法」という治療法によって、失った歯周骨を再生することが可能となっています。ただし、この再生治療が適用できるかどうかは症状や適応性によって左右されるため、検査や診察が必要です。
歯の神経の部分にも関係してくる治療ですので、安全・確実な治療をご提供するために、当院では必ず歯科用CTを用いた検査・診断を行っております。

歯周病の治療方法

歯周病の原因菌へアプローチ抗菌療法

全国に歯科医院は約67,000件ありますが、虫歯はもとより歯周病の患者は減っていません。 それは歯周病が歯周病原因菌による感染症であるということをきちんと理解していないからではないでしょうか?
歯垢や歯石の除去は大切です。しかし、歯周病は「感染症」ですので、そもそもの原因となっている「歯周病菌」へのアプローチも大切になります。
※適応症例は限定されます

リアルタイムPCR検査

そこで当院では、「リアルタイムPCR検査」を実施しています。この検査を実施することにより今までは歯周病菌と十把一絡げに扱われてきたものを、各個人の歯周病の原因となっている菌の種類を特定し、確定診断はもとより、感染している歯周病原因菌の治療に効果のある薬の選択に役立てます。

初期の歯周病に対する治療歯周基本治療

歯周基本治療では、歯周病を起こしている原因となっている歯垢や歯石を取り除き、細菌による感染を抑えられる環境を作りだします。歯垢や歯石を取り除いても症状が改善しない場合は、歯周外科手術を行うケースもあるため、手術を成功させるための第一歩としても役立ちます。

プラークコントロール

プラーク(Plaque=歯垢)とは虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルム、すなわち細菌の塊です。食べカスではありません。この細菌を意図的にコントロールすることをプラークコントロールと言います。よくCMなどで流れていますので耳にした事はありますよね。
一般的にはブラッシングや洗口剤などで汚れを落とすこととイメージされています。
す。
すなわち適切なプラークコントロールとは、「ご自宅でのケア(セルフケア)+歯科医院でのケア(プロフェショナルケア)」であると認識して下さい。

  • ブラッシング指導

    歯周病治療でのプラークコントロールには、日頃からのご自宅でのケアがとても重要です。
    日々の歯磨きをより効果的に行えるよう指導していきます。

  • う蝕治療(虫歯)

    歯周病はプラークなどの歯の汚れが原因で起きますが、これにより虫歯を発症していることも多くあります。口腔機能の改善のため、虫歯の治療も並行して行います。

  • 根管治療

    虫歯の進行が進んでいる場合は、口腔内の機能改善のため、根管治療を行っていきます。
    当院では、マイクロスコープを使用した精密な治療をご提供しております。

  • ダイレクトボンディング

    併発している虫歯の治療で歯を削った際には、その程度により、ダイレクトボンディングを行い、治療でできた穴を充填します。

  • 修復治療

    併発している虫歯の治療により、歯を削った範囲が広い場合には、修復のために、適宜セラミックを使用した詰め物・被せ物で補っていきます。

非外科的歯周治療

  • スケーリング・ルートプレーニング

    専用の器具を使って歯の表面や歯と歯の間、歯周ポケットの内部に付着している歯石などを除去する治療法です。表面が滑らかになるため、再び汚れが付着するのを抑制できます。

  • 禁煙支援

    喫煙している人はそうでない人に比べて、歯周病などの治りが良くないと言われています。禁煙することで、お口の健康、ひいては全身の健康状態も良好に保つことに繋がります。

中等度~重度の歯周病に対する治療歯周外科治療

歯周基本治療を行っても、歯周病の症状が改善しない場合は、歯ぐきのなかに原因となる歯石などが残存している可能性があります。これを除去するためには歯周外科治療が必要です。
歯周外科治療には4種類の治療があります。当院では、丁寧な検査・診断のもと、各治療を拡大視野で精密に行っております。

標準的な歯周治療の進め方

  1. STEP01検査・診断

    歯周病の検査や診断は、主に下記の4つの検査から得た情報を基に行っていきます。

    • 歯周ポケット監査(プロービング)

      歯と歯ぐきの境目には「歯周ポケット」と呼ばれるすき間があります。プロ―ピング検査では、この歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度をはかります。

    • レントゲン撮影

      歯周病の進行度を知るためには、レントゲン画像にて、骨の吸収度合いを把握する必要があります。レントゲン撮影を行い、槽骨の高さをはかることで判断できます。

    • PCR(プラークコントロールレコード)測定

      歯に残った汚れに対して色素で反応する薬品を使用して、歯垢のついている割合を数値化して検査します。歯磨きが正しく行われているかどうかの判断材料として使われます。

    • 咬合接触の診査

      噛むと赤色が付着する咬合紙を使って、咬合接触の審査を行います。どこで噛んでいるのか、噛み合っていない歯はどれか、など、噛み合わせの状態を正確に把握できます。

  2. STEP02治療計画立案・同意

    実施した検査の結果から口腔状態を診断し、それに基づいて治療計画を立案します。
    計画を立案する際には、検査結果・口腔状態を丁寧にご説明させていただき、治療の内容にご納得いただいてから決定していきます。

  3. STEP03歯周基本治療

    スケーリングやルートプレーニング、ブラッシング指導など、口腔環境を整えるために、適宜歯科衛生士による施術・指導を行います。

これ以降は、口腔状態や症状の進行度により、必要な治療が異なります。

  • 軽度~中等度の歯周炎の場合
  • 重度の歯周炎の場合
  1. STEP04歯周組織検査(再評価)

    再度各検査を行い、口腔状態がどれくらい改善しているかを再評価していきます。

  2. STEP05口腔機能回復治療

    口腔機能の基本は「噛める」「話す」です。
    口腔機能回復治療は、この最低限の口腔機能を回復するために行う、インプラントや補綴治療、矯正治療のことを指します。

  3. STEP06歯周組織検査(再評価)

    口腔機能が回復した後、歯周組織の検査を再度行い、口腔内全体として機能が回復しているかどうか確認します。

  4. STEP07メインテナンス・SPT

    歯周病は治りにくく再発しやすい病気です。
    治療で症状が改善した歯周病に対しても継続的ケアを行い、健康な口腔環境を維持していきます。

  1. STEP04歯周組織検査(再評価)

    再度各検査を行い、口腔状態がどれくらい改善しているかを再評価していきます。

  2. STEP05歯周外科治療

    歯周基本治療後も症状の改善がみられない場合に、歯周外科治療を行う対象になります。
    必要に応じて、歯周組織の再生や歯周形成外科の治療を行います。

  3. STEP06歯周組織検査(再評価)

    外科治療を終えた後、歯周組織がどれだけ回復しているか再検査を行います。
    ここで一定段階まで歯周組織が回復していれば、口腔機能の回復のための治療へと移行していきます。

  4. STEP07口腔機能回復治療

    口腔機能の基本は「噛める」「話す」です。
    口腔機能回復治療は、この最低限の口腔機能を回復するために行う、インプラントや補綴治療、矯正治療のことを指します。

  5. STEP08歯周組織検査(再評価)

    口腔機能が回復した後、歯周組織の検査を再度行い、口腔内全体として機能が回復しているかどうか確認します。

  6. STEP09メインテナンス・SPT

    歯周病は治りにくく再発しやすい病気です。
    治療で症状が改善した歯周病に対しても継続的ケアを行い、健康な口腔環境を維持していきます。

治療後のメインテナンスが健康な口腔環境を保つ鍵メインテナンスのメリット

歯周病は気づかないうちに発症し、放置するとどんどん悪化してしまう疾患です。虫歯のように悪い部分を削ればいいというものではなく、根気強く口内環境を良くしていく必要があるため、治療に時間がかかるという特徴があります。また、治療が完了しても口内に細菌が増えれば簡単に再発してしまうため、治療後も「再発しないためのメインテナンス」が重要です。

  • 専門的な施術で再発防止

    歯周病予防には毎日のブラッシングが欠かせませんが、どんなに丁寧に歯磨きをしても100%汚れを落とすことは難しいでしょう。歯と歯ぐきの境目や歯周ポケットは歯ブラシが届きにくいため、徹底的に除去するためには、プロによるクリーニングが必要なのです。

  • セルフケアの質を高める

    歯周病を予防するためには、正しいブラッシングでのセルフケアが重要です。歯磨きの仕方には人それぞれクセがあり、歯並びによって磨きにくいところがあるでしょう。歯周病予防につながるブラッシングを行うためには、歯科衛生士に正しいブラッシングを指導してもらい、それを身に付けることが大切なのです。

  • 歯周病以外も予防

    メインテナンスでは、さまざまな検査を行います。虫歯や歯周病になってしまう原因を突き止めることで、その後の対策や治療プランを提案できるからです。虫歯や歯周病の発症リスクは人によって異なるため、その人に合った対策を行い、効果的に予防していきます。