骨造成手術
骨造成手術とは、インプラント治療を安全かつ確実に行うために、あごの骨を増やす治療です。インプラントをしっかり支えるためには、十分な骨の厚みと高さが必要ですが、もともと骨が少ない場合や歯周病などで骨が減ってしまっている場合に、この手術が行われます。手術では、ご自身の骨(自家骨)や人工の骨を使って、足りない部分に骨を補い、再生を促します。 手術後は、移植した骨がしっかりと結合・再生するまで、数か月ほど経過を見てからインプラントを埋め込むことになります。この期間をきちんと経ることで、インプラントが長く安定して使えるようになります。
メリット
- インプラントを支えるのに十分な骨量が確保され、インプラントの長期的な安定性と成功率が向上する
- 噛む力が強まり、食べ物を効果的に噛むことができるようになる
- 歯茎や顎のラインが自然に見えるようになり、顔の形状が改善される
デメリット
- 外科的手術を伴うため、感染症や出血、術後の腫れなどのリスクがある
- 骨が再生し、インプラントを安全に設置できる状態になるまでには時間がかかるため、治療全体の期間が長期化することがある
- 骨造成を行うことで、治療の総費用が増える可能性がある
治療の流れ
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Step01
骨材料の準備と
インプラント埋入顎骨が不足している場合、自家骨や骨補填材を用意します。歯肉を切開し、顎骨にインプラントを埋入します。
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Step02
骨補填と
メンブレン装着不足部分に自前の骨や人工の骨補填材を充填し、メンブレンでカバーします。この手法が骨再生を助け、線維芽細胞の侵入を防ぎます。
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Step03
歯肉縫合と治癒期間
歯肉を縫合して、骨が再生するまで約3〜12ヶ月の治癒期間を待ちます。この間、治療箇所に刺激を与えないように注意が必要です。
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Step04
人工歯の装着
骨とインプラントの結合が確認できたら、アバットメントを取り付け、人工歯を装着します。調整後、違和感がない場合に治療が完了します。