抜歯後即時インプラントとは?治療の流れとメリット・注意点を解説

「抜歯のあと、すぐにインプラントを入れられると聞いたけど、本当に大丈夫なの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。抜歯後即時インプラントは、歯を抜いたその日にインプラントを埋め込む治療法で、治療期間の短縮が期待できる一方、適応できるケースや注意点もあります。
東京都世田谷区成城の岩野歯科クリニックでは、歯周病専門医・インプラント専門医のWライセンスを持つ院長・岩野義弘が、患者様お一人おひとりのお口の状態を丁寧に診査し、最適な治療法をご提案しています。
- ✅ 抜歯後即時インプラントとはどのような治療法か
- ✅ 通常のインプラント治療との違いとメリット・注意点
- ✅ 適応できるケース・できないケースと岩野歯科クリニックの対応
抜歯を控えている方・インプラントを検討中の方へ
即時インプラントが適応かどうか、
まずはご相談ください
即時インプラントは骨や歯ぐきの状態・感染の有無によって適応が判断されます。すべての症例に適応できるわけではないため、まずはお口の状態を拝見してからご案内します。
初診の方もご予約いただけます。
「抜歯のあと、できるだけ早く歯を取り戻したい」そのお気持ち、よくわかります
歯を抜かなければならないと言われたとき、多くの方が「その後の生活はどうなるのだろう」と不安を感じます。とくに前歯や目立つ位置の歯であれば、見た目への影響も心配になりますよね。また、「インプラントにしたいけど、治療期間が長いと聞いて躊躇している」という方も少なくありません。
抜歯後の空白期間をできるだけ短くしたい——そのご要望に応えうる選択肢のひとつが、今回ご紹介する「抜歯後即時インプラント」です。すべての方に適用できるわけではありませんが、条件が整えば治療期間の大幅な短縮が期待できます。
「でも、抜いたばかりの場所にインプラントを入れて問題ないの?」「どんな人が対象になるの?」といった疑問を持つのは自然なことです。このコラムでは、そうした疑問にひとつひとつお答えしながら、抜歯後即時インプラントについてわかりやすく解説していきます。
抜歯後即時インプラントとは?通常の治療との違いを解説
インプラント治療の基本的な流れ
通常のインプラント治療では、まず抜歯を行い、その後数か月かけて抜歯窩(ばっしか)と呼ばれる骨の穴が回復するのを待ちます。骨の状態が整ったことを確認してからインプラントの埋入手術を行い、さらに骨との結合(オッセオインテグレーション)が完了するまで数か月待ったうえで、最終的な人工歯(上部構造)を取り付けます。
このように、通常の治療では抜歯からインプラント完成までおおむね半年〜1年以上かかることもあります(個人差があります)。
即時インプラントはどう違うのか
これに対し、「抜歯後即時インプラント(即時埋入)」は、歯を抜いたその日に、抜いた穴へそのままインプラントを埋め込む治療法です。抜歯とインプラント埋入を1回の処置で済ませることができるため、治療のステップを減らし、全体の期間を短縮できる可能性があります。
また、抜歯後の骨や歯ぐきの変化(骨吸収・歯肉退縮)をある程度抑えられる場合があることも、即時インプラントが注目される理由のひとつです。

「即時荷重」との違いも知っておこう
「即時インプラント」と似た言葉に「即時荷重(そくじかじゅう)」があります。即時荷重とは、インプラント埋入後すぐに仮歯を装着し、噛める状態にする方法です。抜歯当日に埋入する「即時埋入」と、埋入後すぐに仮歯を入れる「即時荷重」は別の概念ですが、条件が整えば両方を組み合わせることも可能な場合があります。どちらが適切かは、患者様の骨の状態や全身の状態によって異なります。
Point 01 即時埋入と通常埋入の違い
抜歯と埋入のタイミングが異なる
通常埋入:抜歯→骨の回復を待つ(数か月)→埋入手術。即時埋入:抜歯と埋入を同日に実施。治療ステップを短縮できる可能性があります(個人差があります)。
Point 02 即時埋入と即時荷重の関係
「いつ埋入するか」と「いつ噛めるか」は別の話
即時埋入はインプラントを抜歯当日に埋める方法。即時荷重は埋入後すぐに仮歯をセットし噛める状態にする方法。これらは組み合わせることもありますが、患者様の状態によって判断が異なります。
Point 03 骨との結合期間は変わらない
オッセオインテグレーションには時間が必要
即時埋入であっても、インプラントが顎の骨としっかり結合するまでの期間(おおむね数か月・個人差があります)は必要です。埋入後のケアと定期的なメンテナンスも欠かせません。
抜歯後即時インプラントのメリットと注意点
期待できるメリット
✅ メリット
- 治療のステップと期間を短縮できる可能性がある
- 手術回数を減らせる場合がある
- 抜歯後の骨や歯肉の変化(吸収・退縮)を抑えられる場合がある
- 抜歯後の空白期間を短くできる可能性がある
- 審美的な回復が早まることが期待できる(個人差あり)
⚠ 注意点・リスク
- 全ての方に適用できるわけではない
- 感染リスク・骨との結合不全が生じる場合がある
- 骨量・骨質が不十分な場合は対応が難しいことがある
- 炎症・感染がある状態では適用外となることが多い
- 事前の精密検査(歯科用CT等)が必須
適応できるケース・できないケース
抜歯後即時インプラントは、すべての方に適用できる治療法ではありません。患者様のお口の状態・全身の健康状態・骨の量や質など、さまざまな条件を総合的に判断する必要があります。
一般的に即時埋入が検討されやすいケースとしては、抜歯部位に急性感染症がなく十分な骨量が確保できる場合などが挙げられます。一方、重度の歯周病による骨吸収が著しい場合・抜歯部位に急性炎症や感染が強くある場合・全身疾患などで外科的処置に注意が必要な場合などは、適用外となることが多いです。

⚠ よくある誤解:「即時インプラントはその日のうちに全部終わる」
「即時」という言葉から、インプラント治療が1日で完了するイメージを持たれる方がいます。しかし実際には、埋入後もインプラントが骨と結合するまでの期間(数か月程度・個人差があります)が必要であり、その後に最終的な人工歯を装着します。「抜歯と埋入を同日に行える」という意味の即時であり、治療全体が即日完了するわけではありません。
骨が不足している場合はどうなる?
即時インプラントを行う際、インプラントと抜歯窩の骨との間に隙間が生じることがあります。この場合、骨再生療法(GBR)を併用することで骨の再生を促し、インプラントの安定をサポートする場合があります。骨再生療法は骨量が不足している際に用いられる治療法で、当院でも対応しています(別途料金・お口の状態により変動)。
また、歯肉の状態によっては粘膜移動術・移植術や角化歯肉幅増大術、露出歯根面被覆術などの歯周外科処置を組み合わせることもあります(別途料金)。どのような処置が必要かは、精密検査を経て判断します。
通院回数を抑えたい方にも選択肢のひとつです
即時インプラントの適応と
治療の流れをご説明します
- 抜歯後の骨・歯ぐきの状態を確認
- 即時埋入の適応可否をCT検査で判断
- 治療計画・費用・リスクを丁寧にご説明
治療内容・費用・適応は症例により異なります。詳細は診察時にご説明します。
抜歯後即時インプラントの治療の流れ
ステップ1:精密診査・カウンセリング
まず、歯科用CTや口腔内スキャナーを用いた精密検査を行います。骨の厚さ・高さ・密度、周囲の歯や神経の位置などを三次元的に把握し、即時インプラントが適応可能かどうかを慎重に判断します。この段階で患者様のご希望や不安点もしっかりとお聞きし、治療計画について丁寧にご説明します。
精密検査は安全な治療の出発点です。検査データをもとに、インプラントを埋入する位置・角度・深さをシミュレーションすることで、より精度の高い手術が期待できます。

ステップ2:抜歯とインプラント埋入(同日)
適応と判断された場合、抜歯と同じ日にインプラントの埋入手術を行います。局所麻酔を使用し、できる限り患者様の負担を軽減するよう努めます。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用することで、細かい部位の処置精度を高めています。骨との隙間が大きい場合は骨再生療法を同時に行う場合があります。
ステップ3:骨との結合期間・定期経過観察
埋入後は、インプラントが顎の骨と結合するまでの期間(個人差がありますが、おおむね数か月程度)が必要です。この間は定期的に通院していただき、状態を確認します。仮歯を使用する場合は、噛み合わせや過度な負担がかからないよう管理します。
ステップ4:上部構造(人工歯)の装着・完成
骨との結合が確認できたら、最終的な人工歯(上部構造)を装着します。口腔内スキャナーを用いた精密な設計・製作により、自然な見た目と噛み心地の回復が期待できます。インプラント完成後も定期的なメンテナンスを継続することが、長持ちさせるうえで欠かせません。
当院のインプラントには保証期間を設けており、3年まで100%保証、4年目以降は毎年10%ずつ変動する10年保証となっています(詳細は料金表ページをご参照ください)。
即時インプラントと通常インプラントの比較
どちらを選ぶかは精密検査で判断
| 比較項目 | 抜歯後即時インプラント | 通常のインプラント治療 |
| 埋入タイミング | 抜歯当日 | 抜歯後、骨の回復を待つ |
| 手術回数の目安 | 少なくなる場合がある | 標準的な回数 |
| 治療期間の目安 | 短縮できる可能性あり(個人差あり) | おおむね半年〜1年以上(個人差あり) |
| 骨・歯肉への影響 | 吸収・退縮を抑えやすい場合がある | 骨の回復後に対応 |
| 適応の幅 | 条件が限られる | 比較的幅広い |
| 精密検査の必要性 | 必須(歯科用CT等) | 必須(歯科用CT等) |
「即時インプラントか通常インプラントか」は、患者様のお口の状態を精密に検査したうえで判断します。どちらが適切かは、検査データと対話を通じてご一緒に決めていきます。「自分は即時インプラントができるのかどうか知りたい」という方も、まずはご相談ください。
岩野歯科クリニックの抜歯後即時インプラントへのこだわり
東京都世田谷区成城で、専門医がご対応します
当院の院長・岩野義弘は、歯周病専門医とインプラント専門医のWライセンスを持つ専門家です。インプラント治療はインプラントを埋め込む技術だけでなく、周囲の歯周組織(骨・歯肉)の管理も非常に重要です。歯周病の知識と技術を兼ね備えた専門医が担当することで、より総合的な視点での治療提供が期待できます。
- マイクロスコープ・歯科用CT・口腔内スキャナー完備:精密な診査・手術をサポートする最新設備を導入しています
- 歯周病専門医×インプラント専門医のWライセンス院長:骨・歯肉・インプラントを総合的に管理できる体制を整えています
- 徹底した衛生管理:口腔外バキュームやオートグレーブ滅菌、ガス滅菌を採用し、安心・清潔な環境で治療を提供しています
- 半個室・個室の診療室:プライバシーへの配慮を重視した診療環境で、ゆっくりとご相談いただけます
- セカンドオピニオン対応・認定歯科衛生士在籍:他院での診断に疑問をお持ちの方や、治療後のケア・メンテナンスにもしっかり対応します

⚕ 院長・岩野義弘より
抜歯後即時インプラントは、患者様にとって治療期間の短縮という大きなメリットが期待できる治療法です。しかし、だからこそ事前の精密な診査と、患者様のお口の状態に合わせた丁寧な判断が欠かせません。当院では、歯科用CTや口腔内スキャナーを用いた徹底した検査のもと、一人ひとりの状態を見極めながら治療計画をご提案しています。「自分は即時インプラントができるのか」「他院でインプラントを勧められたが不安がある」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。患者様のお口の健康を、家族を想うように真剣に考えています。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 抜歯後即時インプラントは誰でも受けられますか?
A. 全ての方が対象となるわけではありません。骨の量・質・抜歯部位の感染状態・全身の健康状態などを総合的に判断したうえで適応を決定します。歯科用CTなどを用いた精密検査を行い、患者様のお口の状態を丁寧に確認してから治療計画をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 重度の歯周病がある場合、即時インプラントはできませんか?
A. 重度の歯周病により骨が大きく失われている場合や、急性の炎症・感染がある場合は、即時インプラントの適用が難しいことが多いです。その場合は、まず歯周病治療を行い、お口の状態を整えてからインプラント治療のステップへ進む方法をご提案することもあります。歯周病専門医の資格を持つ院長が、総合的な視点でご対応します。
Q. 他院でインプラントを勧められましたが、セカンドオピニオンは受けられますか?
A. はい、当院ではセカンドオピニオンに対応しています。「本当に即時インプラントが必要なのか」「他の選択肢はないか」など、疑問や不安をお持ちの方はぜひご相談ください。他院での診断内容をお持ちいただければ、当院での検査データとあわせて丁寧にご説明します。治療を急がず、納得のうえで判断していただくことを大切にしています。
Q. 料金はどのくらいかかりますか?
A. インプラント治療(診査・手術・上部構造)の料金は、患者様のお口の状態や治療内容によって異なるため、まずはご相談ください。骨再生療法や歯周外科処置が必要な場合は別途料金が発生します。詳しくは当院の料金表ページをご参照いただくか、診察時にご確認ください。
この記事のまとめ
- ✅ 抜歯後即時インプラントは、抜歯当日にインプラントを埋め込む治療法で、治療期間の短縮が期待できます
- ✅ 全ての方に適用できるわけではなく、骨の量・感染状態・全身疾患などを精密検査で確認したうえで判断します
- ✅ 骨が不足している場合は骨再生療法を併用することがあります(別途料金・お口の状態により変動)
- ✅ 埋入後も骨との結合期間(数か月・個人差あり)が必要で、定期的なメンテナンスが長持ちの鍵です
- ✅ 岩野歯科クリニックでは歯周病専門医×インプラント専門医の院長が、世田谷区成城にてセカンドオピニオンを含め丁寧にご対応します
抜歯後のインプラントについて、まずはご相談ください
「自分は即時インプラントが受けられるか知りたい」「他院の診断に不安がある」など、どんなご相談もお気軽にどうぞ。東京都世田谷区成城の岩野歯科クリニックで、専門医が丁寧にお答えします。
成城・世田谷区でインプラントをお考えの方へ
即時インプラントの適応・流れを
まずはご相談ください
お口の状態を確認したうえで、
治療の選択肢と費用・リスクを丁寧にご説明します。
インプラントは自由診療です。費用・期間・リスクは症例により異なります。詳細は診察時にご説明します。
岩野歯科クリニック|小田急線 成城学園前駅 北口より徒歩1分〒157-0066 東京都世田谷区成城6-8-1 鎌倉ビル1・2階
月・水・金:9:30〜20:00|火・木・土:9:30〜18:00|日曜・祝日休診
院長
岩野 義弘

経歴
1999年新潟大学歯学部卒業1999年日本大学歯学部歯周病学講座入局2005年歯科インプラント科兼任2012年日本大学歯学部歯周病学講座退局2012年岩野歯科クリニック開院2014年日本大学歯学部兼任講師2025年日本大学歯学部臨床教授2025年東京科学大学大学院 医歯学総合研究科
口腔再生再建学分野/口腔インプラント科 非常勤講師2025年国際インプラント学会
ITI(International Team for Implantology)フェロー
所属学会・資格
- 歯学博士
- 日本歯周病学会 評議員・指導医
- 日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医
- 日本口腔インプラント学会 代議員・指導医・専門医
- 日本臨床歯周病学会 認定医
- アメリカ歯周病学会 会員
- OJ(Osseointegration Study Club of Japan) 理事
- 日本インプラント臨床研究会 専務理事・サイエンス委員会委員長
