歯石と口臭の関係とは?原因・対策を歯科医が丁寧に解説

「口臭が気になるのに、歯みがきをしっかりしても改善しない」「家族や職場の人に指摘されてショックを受けた」——そのような経験はありませんか?じつは、口臭の大きな原因のひとつが「歯石」であることをご存じでしょうか。歯石は一度ついてしまうと、ご自宅でのブラッシングだけでは取り除けないため、知らず知らずのうちに口臭を悪化させてしまいます。
東京都世田谷区成城の岩野歯科クリニックでは、歯周病専門医・インプラント専門医のWライセンスを持つ岩野義弘院長のもと、歯石除去や歯周病治療に丁寧に取り組んでいます。この記事では、歯石と口臭の関係について基礎からわかりやすくお伝えします。
- ✅ 歯石がなぜ口臭の原因になるのかがわかる
- ✅ 歯石の種類と除去方法・予防策がわかる
- ✅ 歯石・口臭の改善に向けた歯科でのアプローチがわかる
口臭が気になる方へ
口臭の原因が歯石かどうか、
歯科で確認できます
口臭の原因はさまざまですが、歯石や歯周病が関係している場合は歯科的なアプローチが有効とされています。まずはお口の状態を確認しましょう。
初診の方もご予約いただけます。治療内容・費用は症例により異なります。
「口臭が気になる…」その悩み、歯石が原因かもしれません
口臭で悩む方は意外と多い
口臭は、本人がなかなか気づきにくいデリケートなお悩みです。「自分の息が臭いのかどうか確かめる方法がわからない」「人と話すとき、距離を置かれている気がする」と感じていても、なかなか人に相談しづらいものです。
実際、口臭に悩む方の多くが丁寧に歯みがきをしているのに改善しないという状況に陥っています。これは、歯みがきだけでは取り除けない「歯石」が口臭の根本的な原因になっている可能性が高いためです。
「歯みがきしているから大丈夫」は要注意
「毎日歯みがきをしているから歯石はついていない」と思っていませんか?これはよくある誤解のひとつです。歯石の元となる「歯垢(プラーク)」は食後わずか数時間で形成が始まり、約2〜3日で石灰化して歯石へと変化します。毎日の歯みがきでプラークをある程度除去できていても、磨き残しがあれば歯石は着実に蓄積していきます。
特に歯と歯茎の境目や、歯と歯の間など、ブラシが届きにくい部分に歯石はたまりやすく、毎日歯みがきをしていても油断はできません。口臭が気になる方は、まず歯石の状態をプロにチェックしてもらうことが大切です。
口臭が気になる場面・状況は人それぞれ
朝起きたとき、食後、会話中など、口臭が気になるタイミングは様々です。特に、口臭が慢性的に続く場合は、一時的な食べ物のにおいではなく、お口の中に何らかの原因があると考えられます。歯石・歯周病・虫歯などが絡み合っていることも多く、歯科医院での正確な診断が重要です。

歯石が口臭を引き起こすメカニズム
歯石とは?プラーク(歯垢)との違い
歯垢(プラーク)とは、食べカスをエサにして繁殖した細菌の塊のことです。白〜黄白色のネバネバした物質で、歯の表面に付着しています。プラークは歯みがきで除去できますが、除去しきれずに残ったプラークが唾液中のカルシウムやリン酸と結びつくことで石灰化し、固い「歯石」へと変化します。
歯石は一度形成されると、歯ブラシでは取り除けません。歯科医院での専門的な処置(スケーリング)が必要になります。
Point 01 歯石の形成プロセス
食後30分でプラークが形成、2〜3日で歯石に変化
食後にお口の中に残った糖分などを栄養源として、細菌が急速に増殖しプラークを形成します。これが長期間除去されないまま放置されると、唾液中のミネラル成分と結びついて石灰化が進み、固い歯石へと変化します(個人差があります)。歯石が蓄積すると、そこにさらに細菌が付着しやすくなり、悪循環が生まれます。
Point 02 歯石が口臭を生み出す仕組み
細菌の「揮発性硫黄化合物(VSC)」が口臭の正体
歯石の表面は非常に粗く、細菌が定着しやすい環境です。この細菌が食べカスや口内の組織を分解する過程で、揮発性硫黄化合物(VSC)という物質を産生します。これが硫化水素やメチルメルカプタンなどの悪臭の元となり、卵が腐ったようなにおいや生ゴミのようなにおいとして感じられることがあります。
Point 03 歯石と歯周病の関係
歯石が歯周病を引き起こし、口臭をさらに悪化させる
歯石が歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に蓄積すると、歯茎に慢性的な炎症を引き起こします。これが歯周病です。歯周病が進行すると、歯茎からの出血や膿の発生により、口臭がさらに強くなる傾向があります。歯石→歯周病→口臭悪化という連鎖を断ち切ることが重要です。
歯石の種類:歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石
歯石には大きく分けて2種類あります。歯茎より上に見える「歯肉縁上歯石」は白〜黄色で比較的やわらかく、スケーリングで除去しやすいタイプです。一方、歯周ポケットの中、歯茎の下に形成される「歯肉縁下歯石」は黒褐色で非常に硬く、歯周病が進行した部分に多く見られます。
歯肉縁下歯石は特に口臭や歯周病との関連が深く、除去には専門的な技術と設備が必要です。見た目ではわかりにくいため、歯科医院での定期的な検査が大切です。

歯石・口臭への対処法:自宅ケアと歯科治療
自宅でできるセルフケアのポイント
歯石の予防において、毎日のセルフケアは非常に重要です。正しい方法でプラークを除去することが、歯石の形成を遅らせることにつながります。以下のケアを習慣にしましょう。
✅ 効果的なセルフケア
- フッ素入り歯磨き粉を使った丁寧なブラッシング(1回2〜3分目安)
- デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間のプラークを除去
- 舌苔(舌の汚れ)のケアで細菌の繁殖を抑える
- 水分をこまめにとり、唾液分泌を促す
- 禁煙(喫煙は歯石・歯周病のリスクを高めます)
⚠ セルフケアの限界
- 歯石は歯ブラシでは取り除けない
- 歯周ポケット内の歯肉縁下歯石は自宅ケア不可
- 磨き残しは必ず生じるため、ゼロにするのは困難
- 市販の口臭対策グッズは一時的な効果にとどまることが多い
- 自己流ケアでは悪化に気づくのが遅れる場合がある
歯科医院での歯石除去(スケーリング)とは
歯科医院では、「スケーラー」と呼ばれる専用器具を使い、歯石を丁寧に取り除きます。この処置を「スケーリング」といいます。歯肉縁上歯石の除去は比較的短時間で行えますが、歯肉縁下歯石の除去には複数回の来院が必要になる場合があります(個人差があります)。
スケーリング後は歯の表面が滑らかになり、細菌が付着しにくい状態になります。口臭の改善が期待できるだけでなく、歯茎の炎症が落ち着き、歯周病の進行を抑えることにもつながります。
歯周病が進行している場合の治療
歯石の蓄積によって歯周病が進行している場合は、スケーリングに加えて「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」と呼ばれる、歯根面の汚れまで取り除く処置が行われることがあります。歯周病が重度の場合は、外科的な治療が必要となるケースもあります。
岩野歯科クリニックでは、歯周病専門医の資格を持つ岩野義弘院長が患者様一人ひとりのお口の状態を精密に診査したうえで、適切な治療計画をご提案しています。口臭や歯石のお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

⚠ 注意:口臭が改善しない場合は他の原因も考えられます
口臭の原因は歯石・歯周病だけでなく、虫歯・舌苔・ドライマウス・全身疾患(糖尿病・胃腸疾患など)が関係していることもあります。口臭が続く場合は、歯科医院での診断を受けることをおすすめします。
歯石・歯周病由来の口臭には歯科ケアが有効です
クリーニングで
口腔環境を整えましょう
- 歯石・歯垢の状態をチェック
- 歯周ポケットの深さを確認
- セルフケアの改善点もあわせてご案内
処置内容・費用は症例により異なります。詳細は診察時にご説明します。
口臭・歯石を予防するための定期メンテナンスの重要性
定期的なプロフェッショナルクリーニング(PMTC)とは
歯科医院で行う「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」は、専門的な器具を使って歯の表面や歯間、歯茎の溝など、ブラッシングでは届かない部分までプラークや着色を除去するクリーニングです。
1~3ヶ月に一度の定期メンテナンスを習慣にすることで、歯石の蓄積を防ぎ、口臭の予防に役立てることが期待できます(来院頻度は個人のお口の状態によって異なります)。
定期メンテナンスで得られる口腔内のメリット
定期メンテナンスのメリットは、口臭や歯石の予防にとどまりません。虫歯・歯周病の早期発見・早期対応にもつながり、結果的に治療の負担を軽減できることが期待されます。歯の健康を長期的に守るために、定期的な通院は欠かせないといえるでしょう。
また、認定歯科衛生士が在籍する岩野歯科クリニックでは、一人ひとりのお口の状態に合わせたブラッシング指導も丁寧に行っています。正しいセルフケアの習慣づくりをプロのサポートのもとで身につけることができます。
口臭予防のためのホームケアと歯科ケアの組み合わせ
効果的な口臭対策は、自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせることが重要です。毎日の丁寧なブラッシング・フロスのケアに加え、定期的に歯科医院でプロクリーニングを受けることで、お口の環境を清潔に保つことが期待できます。
「最近口臭が気になる」「歯石がついているかもしれない」と感じたら、早めに歯科医院に相談することをおすすめします。東京都世田谷区成城にある岩野歯科クリニックでは、お口の悩みに寄り添いながら、適切なケアのプランをご提案しています。
岩野歯科クリニックが歯石・口臭治療で大切にしていること
- 歯周病専門医・インプラント専門医のWライセンス院長が、歯石の状態・歯周病の進行度を精密に診断し、適切な治療計画をご提案します。口臭の根本原因にしっかり向き合います。
- マイクロスコープ・歯科用CT・口腔内スキャナーなどの医療機器を活用し、歯石の付着具合や歯周病の状態を詳細に把握。見えにくい歯肉縁下歯石の発見にも役立てています。
- 半個室・個室の診療室でプライバシーに配慮した環境を整えています。口臭などデリケートなお悩みも、周りを気にせず安心してご相談いただけます。
- 口腔外バキューム・オートグレーブ滅菌、ガス滅菌による徹底した衛生管理を実施。清潔で安心できる診療環境を常に整えています。
- 認定歯科衛生士が在籍し、患者様お一人おひとりに合わせた丁寧なブラッシング指導・メンテナンスを行っています。セルフケアの向上を一緒にサポートします。

⚕ 院長コメント|岩野義弘(歯周病専門医・インプラント専門医)
“口臭でお悩みの方の多くが、「歯みがきをしっかりしているのになぜ?」と感じて来院されます。歯石は自宅ケアだけでは取り除けないため、歯科医院での定期的なメンテナンスがとても大切です。当院では、患者様のお口の状態を丁寧に診査し、歯石除去・歯周病治療・予防ケアを一体的にサポートしています。口臭やお口の健康についてのお悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。家族を想うように、すべての患者様を想いながら、真摯に向き合ってまいります。
よくあるご質問:歯石・口臭について
Q. 歯石を取ると口臭は改善されますか?
A. 歯石の除去によって、細菌の繁殖の場がなくなり、口臭の改善が期待できます。ただし、口臭の原因は歯石だけでなく、虫歯・歯周病・舌苔・全身疾患など複数の要因が絡み合っていることもあります。歯科医院で原因を正確に診断してもらうことが重要です(個人差があります)。
Q. どのくらいの頻度で歯石除去を受けるべきですか?
A. 一般的には1~3ヶ月に一度の定期的なクリーニングが推奨されます。ただし、歯石のつきやすさや歯周病のリスクは個人差があります。担当の歯科医・歯科衛生士の指示に従って、お口の状態に合った来院頻度を決めることが大切です。
Q. 歯石除去は痛いですか?
A. 歯肉縁上歯石の除去は比較的不快感が少ない場合が多いですが、歯茎の炎症が強い場合や歯肉縁下歯石の除去では、チクチクとした感覚を感じることがあります(個人差があります)。当院では患者様の状態を丁寧に確認しながら、できる限り負担の少ない処置をご提供しています。
Q. 他院で「歯石はない」と言われましたが、口臭が続いています。相談できますか?
A. はい、ご相談いただけます。当院ではセカンドオピニオンにも対応しています。口臭の原因は多岐にわたるため、マイクロスコープや歯科用CTを活用した精密な診査で、見落とされがちな原因にもアプローチしています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
この記事のまとめ
- ✅ 歯石は歯垢(プラーク)が石灰化したもので、自宅のブラッシングでは除去できない
- ✅ 歯石の表面に細菌が繁殖し、揮発性硫黄化合物(VSC)を産生することが口臭の大きな原因となる
- ✅ 歯石が蓄積すると歯周病が進行し、口臭をさらに悪化させる悪循環に陥ることがある
- ✅ 歯石除去(スケーリング)は歯科医院での専門的な処置が必要。3〜6ヶ月に一度の定期メンテナンスが口臭・歯周病予防に役立つ
- ✅ 東京都世田谷区成城の岩野歯科クリニックでは、歯周病専門医・インプラント専門医の院長と認定歯科衛生士がお口の健康をトータルサポート
歯石・口臭のお悩みは岩野歯科クリニックへ
東京都世田谷区成城の岩野歯科クリニックでは、歯周病専門医の院長がお一人おひとりのお口の状態を丁寧に診査し、歯石除去から予防ケアまでトータルでサポートします。セカンドオピニオンも歓迎。まずはお気軽にご相談ください。
成城・世田谷区の歯科をお探しの方へ
口臭が気になったら
まずはお口の状態を確認しましょう
歯石・歯周病の有無を確認し、
原因に合わせた対応をご提案します。
治療内容・費用は症例により異なります。詳細は診察時にご説明します。
小田急線 成城学園前駅 北口より徒歩1分|〒157-0066 東京都世田谷区成城6-8-1 鎌倉ビル1・2階
月・水・金 9:30〜20:00/火・木・土 9:30〜18:00(日曜・祝日休診)
院長
岩野 義弘

経歴
1999年新潟大学歯学部卒業1999年日本大学歯学部歯周病学講座入局2005年歯科インプラント科兼任2012年日本大学歯学部歯周病学講座退局2012年岩野歯科クリニック開院2014年日本大学歯学部兼任講師2025年日本大学歯学部臨床教授2025年東京科学大学大学院 医歯学総合研究科
口腔再生再建学分野/口腔インプラント科 非常勤講師2025年国際インプラント学会
ITI(International Team for Implantology)フェロー
所属学会・資格
- 歯学博士
- 日本歯周病学会 評議員・指導医
- 日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医
- 日本口腔インプラント学会 代議員・指導医・専門医
- 日本臨床歯周病学会 認定医
- アメリカ歯周病学会 会員
- OJ(Osseointegration Study Club of Japan) 理事
- 日本インプラント臨床研究会 専務理事・サイエンス委員会委員長
