歯石取り後にしみる原因と対処法|世田谷区成城の歯科医師が解説

「歯石を取ってもらったら、急に歯がしみるようになった…」そんな経験はありませんか?歯石取り後にしみる症状は、多くの患者様が感じる違和感のひとつです。
このページでは、歯石取り後にしみる原因やそのメカニズム、対処法について、東京都世田谷区成城の歯科医師がわかりやすくお伝えします。
- ✅ 歯石取り後にしみる主な原因がわかる
- ✅ しみる症状がいつまで続くか・対処法がわかる
- ✅ 歯石取り後に注意すべきことがわかる
処置後の症状が気になる方へ
歯石取り後のしみる症状、
どのくらい続くか確認してみませんか
処置後のしみる感覚は多くの場合一時的なものですが、症状が続く場合や強い場合は原因が異なることがあります。気になる症状はお早めにご相談ください。
初診の方もご予約いただけます。治療内容・費用は症例により異なります。
歯石取り後にしみる…これって大丈夫?多くの患者様が感じる悩みです
定期検診やクリーニングで歯石を取ってもらった後、「冷たいものがしみる」「歯ブラシが当たるとズキっとする」という症状を感じた方は少なくありません。歯石を取ったのになぜしみるの?と疑問に思うのは、ごく自然なことです。
なかには「歯医者さんに削られてしまったのでは?」「歯を傷つけられたのでは?」と不安になる方もいらっしゃいます。しかし多くの場合、歯石取り後のしみは一時的な症状であり、歯の構造や歯周状態に関係した自然な反応です。
もちろん、症状の程度や続く期間によっては、追加のケアや治療が必要な場合もあります。まずは「なぜしみるのか」という仕組みを知ることが、不安解消への第一歩です。
「しみる」症状が出やすいタイプとは?
歯石取り後にしみやすいのは、もともと歯石の沈着量が多かった方や、歯周病が進行していた方に多い傾向があります。また、歯ぐきが退縮して歯の根元が露出している方も、しみを感じやすい状態にあります。
長期間歯石を放置していたケースでは、歯石がいわば「蓋」のような役割を果たしていたため、歯石を除去した直後に歯の表面が外部刺激にさらされ、しみやすくなることがあります。
よくある誤解:「歯石取りで歯を削られた」は間違いです
歯石除去(スケーリング)は、歯や歯ぐきを削る処置ではありません。超音波スケーラーや専用の器具を使って、歯の表面や歯ぐきの溝(歯周ポケット)に付着した歯石を取り除く処置です。歯そのものを傷つけているわけではないため、「削られた」という感覚は誤解によるものがほとんどです。
歯石取り後にしみる原因とそのメカニズムを解説
歯石取り後にしみる原因は、大きく3つの観点から理解することができます。それぞれのポイントを整理してみましょう。
Point 01
歯石が除去されて歯の根元(象牙質)が露出する
歯の根元付近は、エナメル質で覆われていない「象牙質」が表面に近い部分にあります。歯石はこの象牙質部分を覆うように付着していることがあり、歯石を取り除くと象牙質が外気や飲食物にさらされる状態になります。象牙質には「象牙細管」という細い管が無数に通っており、冷たさや圧力が歯の神経に伝わりやすくなることでしみる感覚が生じます。これを「象牙質知覚過敏」と呼びます。
Point 02
歯石除去後の歯ぐきが一時的に炎症状態になる
歯周ポケット内の歯石を除去する際、歯ぐきに器具が触れることで一時的に炎症反応が起きることがあります。この炎症によって歯ぐきが敏感になり、歯磨きや食事のたびに刺激を感じやすくなります。炎症そのものは処置後の自然な体の反応であり、適切なケアをすることで数日〜1週間程度で落ち着くことがほとんどです(個人差があります)。
Point 03
歯ぐきが腫れた状態から引き締まることで歯根が露出する
歯周病が進んでいた方の場合、歯ぐきが慢性的に腫れた状態になっています。歯石を取り除いて炎症が改善すると、腫れていた歯ぐきが引き締まり、歯の根元が以前より見えやすくなります。これは歯周病が改善している証拠でもありますが、歯根面が外部に露出することでしみやすくなるという側面もあります。

しみる症状はいつまで続く?目安の期間について
歯石取り後のしみは、多くの場合数日〜2週間程度で自然に改善していくことが期待できます(個人差があります)。歯ぐきの炎症が落ち着き、露出した象牙質の表面が唾液中のミネラルで少しずつ覆われていくためです。
ただし、2週間以上しみる症状が続く場合や、痛みが強くなっている場合は、別の原因(虫歯・歯髄炎など)が隠れている可能性も考えられます。そのような場合は早めに歯科医院に相談することをおすすめします。
歯石取りの種類によってもしみ方が変わる?
歯石取りには、歯ぐきより上の部分(歯肉縁上)の歯石を取る「スケーリング」と、歯周ポケット内部(歯肉縁下)の歯石を取る「スケーリング・ルートプレーニング(SRP)」があります。歯周ポケット内部の歯石除去は、歯ぐき深くまで器具を挿入するため、処置後にしみや違和感が出やすい傾向があります。歯周病が進行しているほど、処置範囲が広くなりしみが出やすくなることがあります(個人差があります)。
歯石取り後にしみるときの正しい対処法
歯石取り後にしみを感じたとき、どのように対処すればよいのでしょうか。日常生活で実践できるケアのポイントをご紹介します。
セルフケアで意識したい3つのこと
① 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
知覚過敏に対応した歯磨き粉には、「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」などの成分が含まれており、象牙細管をブロックしたり神経の感受性を穏やかにしたりする効果が期待できます。歯石取り後の一定期間、こうした歯磨き粉を使うことがひとつの対処法です。
② 歯ブラシは柔らかめのものを選ぶ
歯石取り直後の歯ぐきは敏感になっています。硬い歯ブラシで力強く磨くと、歯ぐきへの刺激が強くなりしみの原因になることがあります。毛先が柔らかく小回りのきくブラシで、やさしく丁寧に磨くことを心がけてください。
③ 冷たいもの・熱いもの・酸っぱいものを一時的に控える
処置後数日間は、冷たい飲み物や熱い食べ物、酸味の強い食品が象牙質を刺激しやすい状態です。症状が落ち着くまでの間は、常温の食べ物・飲み物を中心にするとしみる不快感を和らげることが期待できます。
歯科医院で受けられるケア・治療について
セルフケアだけでは改善が難しい場合や、しみの症状が強い場合は、歯科医院でのケアを受けることをおすすめします。主な対処としては以下が挙げられます。

歯科医院でできること
- フッ素塗布による歯質強化
- 知覚過敏用コーティング剤の塗布
- 歯周状態の再確認と追加処置
- 虫歯や歯髄炎が疑われる場合の精密検査
こんな症状は早めに相談を
- 2週間以上しみる症状が続く
- 何もしていないのにズキズキ痛む
- 腫れや出血が治まらない
- 咬むたびに強い痛みがある
⚠ 注意:しみるからといって歯磨きをやめないで
歯石取り後にしみると「歯磨きを控えたほうがよいのでは?」と思う方もいらっしゃいます。しかし歯磨きをやめてしまうと、歯垢(プラーク)が蓄積して歯石が再び形成されやすくなります。しみる場合はやさしく磨く工夫をしながら、歯磨きを継続することが大切です。
「しみる」が続く場合は受診の目安です
症状の原因を確認して
適切にご対応します
- しみる原因(知覚過敏・歯ぐきの状態など)を確認
- 必要に応じてコーティング処置などをご提案
- 日常ケアのアドバイスもあわせてご案内
処置内容・費用は症例により異なります。詳細は診察時にご説明します。
歯石が溜まる原因と予防歯科の重要性
歯石取り後のしみを繰り返さないためには、そもそも歯石を溜めにくくすることが重要です。なぜ歯石ができるのか、そのメカニズムも知っておきましょう。
歯石はなぜ形成されるのか
歯石は、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムやリン酸と結びつき、石灰化したものです。歯垢が付着してからわずか約2日〜1週間で石灰化が始まるとされており(個人差があります)、一度石灰化した歯石は歯磨きだけでは取り除けなくなります。
歯石は歯周病の原因菌が住みつく環境を作るため、放置すればするほど歯周病が進行しやすくなります。定期的なクリーニングで歯石を溜めない習慣をつけることが、歯ぐきの健康を保つうえで非常に大切です。
定期検診でしみる症状を予防できる?
歯石が少量のうちに定期的に除去することで、一度に大量の歯石を取る必要がなくなり、結果的に歯石取り後のしみや出血を軽減できることが期待できます(個人差があります)。また、定期検診では歯の状態や磨き残しを確認し、個人に合った歯磨き指導を受けることができるため、予防の観点からも大きなメリットがあります。
一般的に歯石取りの頻度は、歯周病のリスクや歯石の付きやすさによって異なりますが、1~3ヶ月に1回程度が目安とされています(個人差があります)。担当の歯科医師や歯科衛生士に相談しながら、ご自身に合った通院間隔を決めることをおすすめします。

歯周病との関係:歯石取りは歯周病治療の基本ステップ
歯石除去は、歯周病の治療においても欠かせない基本処置です。歯周ポケット内に蓄積した歯石(縁下歯石)は、細菌にとって格好の住処となり、骨の吸収を引き起こすことがあります。歯周病が進行するほど歯石除去の際の処置範囲が広くなり、処置後のしみや出血も起こりやすくなります。歯周病の早期発見・早期対処が、しみのリスクを下げることにもつながります。
岩野歯科クリニックの歯周病・予防歯科へのこだわり
東京都世田谷区成城にある岩野歯科クリニックでは、患者様が安心して歯石除去や予防歯科ケアを受けていただけるよう、設備・技術・環境の面でさまざまな取り組みを行っています。
- マイクロスコープ・歯科用CTによる精密診査:肉眼では確認しにくい歯周ポケット内の歯石や炎症の状態を、高倍率のマイクロスコープや歯科用CTで精密に把握します。
- 歯周病専門医・インプラント専門医のWライセンス院長:院長の岩野義弘は歯周病専門医とインプラント専門医の両方の資格を持ち、歯周状態の総合的な管理に対応しています。
- 徹底した衛生管理:口腔外バキュームやオートグレーブ滅菌、ガス滅菌を導入し、院内の清潔な環境を維持しています。患者様が安心して処置を受けていただける環境づくりに力を入れています。
- ⚕ 認定歯科衛生士在籍:専門的なトレーニングを受けた認定歯科衛生士が、日常の口腔ケア指導や定期クリーニングを担当しています。
- 半個室・個室の診療室でプライバシーに配慮:周囲の目が気になる方も安心してご相談いただける環境を整えています。
⚕ 院長 岩野義弘 より
「歯石取り後にしみるのは怖い」という声をよく伺います。しかし、多くの場合は一時的な反応であり、歯周環境が改善されている証拠でもあります。大切なのは、しみが出たときに適切に対処し、定期的なケアで歯石を溜めない習慣を続けることです。当院では患者様お一人おひとりのお口の状態をしっかり確認しながら、丁寧な説明と処置を心がけています。「歯医者さんが怖い」「しみるのが不安」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
歯石取り後のしみについてよくある質問
Q. 歯石取りの後、どのくらいしみが続きますか?
A. 多くの場合、数日〜2週間程度で症状が和らいでいくことが期待できます(個人差があります)。歯周病が進行していた方や、長期間歯石を放置していた方は症状が長引くこともあります。2週間以上しみる症状が続く場合や、強い痛みを感じる場合は歯科医院での確認をおすすめします。
Q. 歯石取り後にしみるのは歯が傷ついているということですか?
A. 基本的には歯を傷つけたわけではありません。歯石が取り除かれたことで、これまで覆われていた歯の根元(象牙質)が外部の刺激を受けやすくなり、一時的にしみる症状が出ることがあります。これは「象牙質知覚過敏」と呼ばれる状態で、処置後の自然な反応であることが多いです。ただし、気になる症状が続く場合は歯科医師にご相談ください。
Q. 歯石取り後、食事はどうすればよいですか?
A. 処置当日〜数日間は、冷たいもの・熱いもの・酸味の強いものを避けるとしみを感じにくくなる場合があります。また、処置後すぐは歯ぐきが敏感になっているため、硬い食べ物も控えめにするとよいでしょう。具体的な食事制限については、処置を行った歯科医師や歯科衛生士に確認されることをおすすめします。
この記事のまとめ
- ✅ 歯石取り後にしみる主な原因は「象牙質の露出」「歯ぐきの一時的な炎症」「歯ぐきの引き締まりによる歯根の露出」の3つ
- ✅ しみは多くの場合、数日〜2週間程度で改善が期待できる(個人差あり)
- ✅ 対処法は「知覚過敏用歯磨き粉の使用」「柔らかめの歯ブラシへの切り替え」「刺激物を一時的に控えること」
- ✅ 2週間以上症状が続く・強い痛みがある場合は早めに歯科医院へ
- ✅ 定期的な歯石除去でしみのリスクを軽減できることが期待できる
歯石取り後のしみや歯周病のこと、お気軽にご相談ください
東京都世田谷区成城の岩野歯科クリニックでは、歯周病専門医・インプラント専門医のWライセンスを持つ院長が、患者様お一人おひとりのお口の状態に合わせた丁寧な診察をご提供しています。小田急線 成城学園前駅 北口より徒歩1分。平日夜20時まで・土曜も診療しています。
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しみる症状が続くなら
一度ご相談ください
症状の原因をお口の状態から確認し、
適切な対処法をご提案します。
治療内容・費用は症例により異なります。詳細は診察時にご説明します。
院長
岩野 義弘

経歴
1999年新潟大学歯学部卒業1999年日本大学歯学部歯周病学講座入局2005年歯科インプラント科兼任2012年日本大学歯学部歯周病学講座退局2012年岩野歯科クリニック開院2014年日本大学歯学部兼任講師2025年日本大学歯学部臨床教授2025年東京科学大学大学院 医歯学総合研究科
口腔再生再建学分野/口腔インプラント科 非常勤講師2025年国際インプラント学会
ITI(International Team for Implantology)フェロー
所属学会・資格
- 歯学博士
- 日本歯周病学会 評議員・指導医
- 日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医
- 日本口腔インプラント学会 代議員・指導医・専門医
- 日本臨床歯周病学会 認定医
- アメリカ歯周病学会 会員
- OJ(Osseointegration Study Club of Japan) 理事
- 日本インプラント臨床研究会 専務理事・サイエンス委員会委員長
